生命保険は一度加入すると満期または保険料払込完了まで多くの人がそのまま継続していると思われます。しかし、途中で解約する人ももちろんいらっしゃいます。

それでは途中解約する人はどんな理由で解約したのでしょうか？

生命保険文化センター、2021年（令和3年）度生命保険「生命保険に関する実態調査」によると上位を占めたのは下記の理由です。

第3位　掛金が更新によって高くなってしまったから

保障内容に不満も問題もないと思い継続していたが、思いのほか更新後の保険料が高く、家計への負担が大きくなり、解約してしまっているようです。加入時に何年後に更新がある、その際は更新時の年齢により保険料が算出されるとご理解して加入していたのであればご自身の判断での解約と言えますが、加入時に何年か後に更新があることを知らず、もしくは忘れてしまっていた、更新後も保険料は変わらないと思っていた等で解約した場合はとても残念に思います。

加入時に担当者に更新の有無は確認できますし、生命保険の保険料の算出は年齢によるところが大きいため、若い時は保険料が安く、年齢を重ねるごとに保険料が高くなります。

更新後の保険料はどのくらいになるかシュミレーションは可能ですので確認しておくことをおすすめいたします。

第2位　掛金を支払う余裕がなくなったから

生命保険の保険料は毎月の出費で、いわば固定費と言えます。生命保険は長い期間加入するので、加入時から状況が変化することは当然のことだと思います。

世帯主の年齢別ですと、特に50歳代が多くなっています。ただ単に経済的に保険料の支払いが厳しくなって解約したのか、他に理由があって解約したのか詳細までは不明ですが、家計で何らかの変化があったと想像されます。

もし、生命保険が必要であって保険料の支払いが厳しいため解約するのであれば、加入している保険によっては保険料の支払いを止めて保障のみ継続できる可能性もありますので、加入している保険会社にご相談されることをすすすめいたします。

第1位　他の生命保険に切り替えたので

生命保険の必要性を感じ加入したと思います。加入時に一番最適な保障であっても時間が経つにつれ最適な保障に変化が生じることは当然です。今の保険を解約して新しい保険に加入することは自然な流れだと思います。

世帯主の年齢別ですと40歳以下の場合、解約理由の半数以上を占めています。

他の保険への切り替えに対して注意しなければならないのは、出来る限り無保険期間をつくらないこと。

保険料が2重払いにならないようにと先に今の保険を解約してから新しい保険の契約をする場合は無保険期間が発生する可能性がございます。

新しい保険の契約手続きが完了し保険開始日を決めてから今の保険を解約することをおすすめいたします。

【まとめ】

生命保険を解約する理由は人それぞれだと思います。生命保険の必要性は感じているがやむなく解約している、または、積極的に他の保険を探し、より自分のニーズにあった保障に切り替えているように思われます。

とりあえず最初は勧められるままに生命保険に加入してみたが、他にもっといい保険があったから切り替えた人もいると思います。

一番重要なのは加入時に何のためにこの保険に加入するのか目的を明確にすること。

そのための必要な保障、期間を決める。そして保険料の支払いに無理がないか検討する。

このプロセスを経ることが大切です。